四川省は現在、100年ぶりの大干ばつに見舞われており、多くの地域では、大地はひび割れ荒廃していき、一部の地域は、飲み水までも途絶えた。実際、四川省だけではなく、重慶市、貴州省、雲南省、広西省、江西省などの広範囲で深刻な干ばつに見舞われている。
中国公式メディア8日の報道によると、四川省当局は、2022年の大干ばつと冬と春の少雨による簡陽市、大英県、楽至県などの県・市住民の生活用水への影響を最小限に抑えるため、都江堰(とこうえん)灌漑区は2月末から5月下旬までの第一期工事に、4300万立方メートル以上の水を供給し、灌漑用水や住民の生活用水を確保する計画だという。
実際、四川省の大部分の地域では過去一年間で、雨があまり降らず、極度の干ばつで春耕ができなくなっている。公式メディアが報道したいわゆる「解決案」は水不足の根本的な問題を解決できない。
地元のネットユーザーは、「四川省の一部の地域では、長期の大干ばつが1年近く続いており、雨がまだ降っていない。灌漑工事はこのようなひどい状況下で、実行しにくいのだ。農地はすでに干ばつでひび割れており、これ以上雨が降らなければ、春耕に支障をきたす恐れがある」と投稿した。
ネットユーザーが投稿した動画によると、2022年から2023年にかけて、四川省の大部分の地域が深刻な干ばつに見舞われ、一部の地域では100年に1度の干ばつに見舞われていることが分かった。
四川省のほか、重慶市、貴州省などの大部分の地域でも深刻な干ばつに見舞われ、多くの地元ネットユーザーは、「今回の干ばつ範囲はどれくらい広いの?四川省、重慶市、貴州省、雲南省の90%は稲作ができない。清明節の前に大雨が降らなければ、大飢饉の準備を始めたほうがいい」、「2023年に入ってから、西南地区の降水は明らかに少なくて、昆明市はわずか一回だけ降水した」とコメントした。
(翻訳・吉原木子)