韓国のある有名な整形外科クリニックでこのほど、IPカメラ(インターネットプロトコルカメラ)の映像が流出したことが暴露された。被害者は人気のある芸能人が多数含まれていることが話題になっている。韓国メディアの報道によると、同IPカメラは中国製だという。
韓国ソウル江南区にある有名な整形外科クリニックで、2月24日から2月28日までのIPカメラの内容が流出された。ネット上にアップロードされた動画は少なくとも31本で、1.5GBに達した。その内容は更衣室や治療室、美容室などの生映像である。被害者は30人以上に上り、有名な歌手や俳優も複数いた。また、これらの動画は中国のポルノサイトにも流された。
韓国メディアの報道によると、同クリニックはかつて、患者の手術を行うのは確実に指定された医師であることを確認できるというカメラが手術室内にあることをアピールしていたという。
韓国メディア「KBSニュース」の報道によると、このクリニックで使われているIPカメラは中国の「ハイクビジョン(海康威視)」が製造したもので、初期設定で簡単なパスワードが設定されているため、非常にハッキングされやすいという。ソウル女子大学情報セキュリティ学科の金明珠(キム・ミョンジュ)教授は、「中国製製品はセキュリティ上の問題が非常に多い」と指摘した。
現在、韓国警察は、(動画の流出は)ハッキングが原因ではないかと捜査を進めるとともに、IPカメラを設置したメーカーや管理会社などを調べている。
(翻訳・吉原木子)