中国各地でこのほど、A型インフルエンザウイルス感染爆発が発生している中、内モンゴル自治区フフホト市当局は突然、巨額を投じて、永久の「方艙病院(臨時医療施設)」を建設すると発表し、更に懸念を引き起こした。
中国内モンゴル自治区フフホト市当局は2月27日、「フフホト市永久方艙病院建設プロジェクト」と題した入札公告を発表し、ネットユーザーから熱い議論を呼んだ。
公告によると、このプロジェクトに必要な資金源はすべて政府投資で、総投資額は7996.46万元(約15.8億円)になる。この永久の方艙病院は延べ床面積が15375.16平方メートルに達し、868床の病床を設置するという。
中国当局が「ゼロ・コロナ」政策を放棄した後、各地の方艙病院は解体され、あるいはマンションやレストランなどに改築された。しかし、フフホト市当局は突然、大型の永久の方艙病院の建設入札を行い、民衆の懸念を引き起こしている。
これに対して、フフホト市衛生健康委員会の職員は、これは「正常な入札公告だ」と回答した。このような公式の答えは、民衆の不信感をますます強めた。
一部のネットユーザは、「ゼロ・コロナ」が再び復活するのではないかと懸念している。
また、いわゆる「A型インフルエンザ」の症状は新型コロナと似ているため、当局が新型コロナの感染再拡大を誤魔化しかねないと疑っている民衆も多くいた。「当局は、『中国のコロナ対策は重大かつ決定的な勝利を収めた』と宣言したばかりで、この時点で新型コロナの感染再拡大を見たくないのは当然だ」
(翻訳・吉原木子)