タタール海峡でこのほど、中国の貨物船が沈没し、乗組員が救助されたと、ロシアメディアの報道で分かった。
ロシアの国営通信社であるタス通信は1日、ロシア連邦海洋河川運輸局の発表を引用し、ロシア本土とサハリンの間のタタール海峡で、中国国旗を掲揚した貨物船が沈没した。貨物船の乗組員21人は救助を求めていたところ、近くにあった船に救助されたと報じた。
タス通信は、中国の貨物船の目的地と輸送された物品などの詳細を報じていない。
米国やEUなど多くの国は、中国共産党がロシアに武器や軍需品を密かに提供しているのではないかと懸念しており、何度も警告した。
CNNは2月下旬、中国のポーリーグループ(保利集団)がロシアに兵器部品を秘密裏に送っていると報じた。
同報道によると、中国の軍事兵器企業ポーリーグループとその子会社「保利科技」は、少なくとも268回、軍事兵器をロシアに輸出した。一部のヘリコプターやミサイルシステム、通信、制御システムなどの軍事兵器の部品は、複数の中国企業を通じて輸出されていた。戦争が始まる前からも、軍民両用レーダーなどがロシアの軍需企業に輸出され、「軍事用」と明記された。
これまで、ロシアは中国との連携を何度もアピールしてきた。先月、ロシア当局は最新の輸出データを発表し、中国はインドより2倍以上の価格でロシアの石油を大量に購入し、世界で最も高い価格でロシアの石油を購入した国になったことを明らかにした。
(翻訳・吉原木子)