長江中下流域の水系図( Cncs, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

 昨年の干ばつで、中国最大の淡水湖である鄱陽湖の水域面積は史上最低を記録し、8割も縮小した。夏から冬にかけての持続的な干ばつは、生態と気候の専門家の高い関心を引き起こした。昨年年末、少し降水した後、鄱陽湖は2月下旬に再び干ばつに見舞われ、再び極枯水位を割り込んだ。

 中国の干ばつ問題はますます楽観視できなくなっている。

 江西省水文監視センターによると、江西省5河川(贛江、撫河、信江、饒河、修河)からの水の減少と長江本流の水位が下がった影響で、鄱陽湖の水位は引き続き低下しており、鄱陽湖のメイン水文観測所である「星子ステーション」の水位は2月27日8時に、7.9メートルまで下がり、再び8メートルの極枯水位を下回ったという。

 報道によると、江西省は昨年、夏、秋、冬の3季連続の旱魃に見舞われ、鄱陽湖の水位は引き続き極枯水位を下回った。2月11日の降雨の影響で、星子ステーションの水位は徐々に回復したが、半月ほどしか維持できなかった。江西省水文監視センターのデータによると、2月28日10時、星子ステーションの水位はわずか7.71メートルしかないという。

 中国水文部門が分析したところによると、今後しばらくの間、鄱陽湖の水位は依然として低くなり続けると予想され、当局は引き続き低水位への対応をしっかりと行うべきだという。

(翻訳・吉原木子)