中国では賃金の支払いが滞ることが多いため、中国の出稼ぎ労働者は現在、賃金の日払いを求めている。ある建設会社の責任者は、「これで工事ができなくなった。政府はお金を出せず、建設会社は給料を支払えない。経営者も困っている」と述べた。
中国メディアの報道によると、中国では最近、奇妙な現象が現れた。もし労働者募集側が給料は月払いだと明らかにすれば、多くの出稼ぎ労働者がすぐに帰ってしまう。月払いの給料が日払いより高くても、日払いのほうを選ぶ。なぜなら、もし、募集側が賃金を支払えなくとも、自分が損したのは一日だけだからだという。
河南省鄭州市のある建設会社の経理は、大紀元とのインタビューで、「中国では、工事費は工事の完成進度に応じて支払っている。建設会社は工事を承った後、通常、甲はまず50%の工事費を支払い、工事が70%まで完成した時に、20%の工事費を支払い、残った10%は検収後に決済する。もし、労働者に日払いすることになれば、大きなプロジェクトを受注できなくなる。何百万元、何千万元の工事でも、会社は支払えない」と述べた。
これに対して、一部の専門家は中国の法律は国民の基本的権益を保障できないため、このような悪循環が生じると分析している。
(翻訳・吉原木子)