安倍晋三元首相の回顧録が8日に出版され、すぐにアマゾンのベストセラー1位に躍り出た。回顧録の中には、習近平総書記は共産党を信じていないと暴露した。
『安倍晋三回顧録』は安倍元首相が通算8年8か月にわたる首相在任中に起こった出来事をインタビューで振り返ったもので、自分の心情や各国首脳との会話を暴露した。そのうち、安倍元首相と習近平総書記の会話は最も興味深い。
回顧録の中には、中国の指導者と打ち解けて話す事はできないと述べたが、首脳会談の場で習氏の本音を聞いた。習氏は、自分がもし米国に生まれていたら、米国の共産党に入らないだろう。民主党か共和党に入党すると言ったことを記録した。
習氏の発言に対して、安倍氏は、「彼は思想信条ではなく、政治権力を掌握するために共産党に入ったということになります。彼は強烈なリアリストなのです」と述べた。
また、安倍氏は、習氏と最初に会話した時、習氏は事前に準備した原稿を読んでいるようだが、2018年以降、習氏は自信を持ち、自由自在に喋れるようになった。それは習氏がすべての政敵を打倒し、彼の権力を脅かす敵を除去した後、ますます権威を高めたことの証だと述べた。
時事評論家の章天亮博士は、習氏が共産党に加入した理由は、多くの人と同じだ。彼らがこの政権に「忠実」である唯一の理由は、この政権が彼らに利益をもたらすことができるからだと述べた。
(翻訳・吉原木子)