米国防総省は現地時間2月7日、撃墜された中国のスパイ気球を軍が回収している写真を公開した。具体的に任務を遂行する米防空部隊の最高指揮官は、米国とカナダの指導層が中国のスパイ気球に対して、行動を行う背景と考慮事項を明らかにした。

 米艦隊総軍は現地時間7日朝、撃墜された中国のスパイ気球を引き上げる写真をツイートし、これらの写真は5日に撮影されたものだと説明した。

(画像出典:U.S. Fleet Forces Command より)

 「2023年2月5日、『爆発物処理2班』に配属された乗組員が、サウスカロライナ州のマートル海岸(Myrtle Beach)でスパイ気球を回収した」

 米軍は4日(現地時間)、南カロライナ州の海岸上空に到達した中国のスパイ気球を撃墜した。これはスパイ気球がアメリカのアリューシャン列島上空に入ってから、一週間後のことであった。

 米国防総省当局者は、気球の破片は水深約50フィート(15 m)の水中に落ちたと明かした。米当局者は、気球の残骸から、中国の開発情報を得られることを望んでいると述べた。

 アメリカ北方軍と北アメリカ航空宇宙防衛司令部のグレン・デービッド・バンヘルック(Glen David VanHerck)司令官は記者会見で、「スパイ気球が気流によって、アメリカを通過した時、米国は気球を追跡することで、価値のある情報を収集することを決めた」と述べた。「これにより、気球が実際に何をしているのか、気球にどのような能力があるのか、どのような伝送能力があるのかを評価する機会が得られる。貴重な情報が期待できる」

(翻訳・吉原木子)