中国での感染拡大について、一部の専門家は、これは習近平総書記が権力を握って以来最大の危機であり、避けられない難関になる可能性があるとみている。
4日、白衣を着た女性が新型コロナウイルスについて語る動画がネット上に出回っている。女性は、「病院の病室には現在、60代以上の患者が多く入院している。一般的には75歳以上は重症になりやすいと言われているが、最近は60歳以上も重症になりやすくなっている」と述べ、「多くの高齢者は感染した後、すぐに熱が下がり、治ったと思ったら、数日後に息切れなどの症状が出始める。これは、高齢者らは抵抗力が弱く、ウイルスに攻撃されても防ぎきれず、すぐに攻められてしまうからだ。ウイルスが体内で一定数複製され、正常な臓器が破壊されると重症化になる」と説明した。
この女性の詳細情報は確認されていないが、次の感染再拡大が起これば、もっと大きな災害になると警鐘を鳴らした。しかし、中国当局は事前準備どころか、情報を封鎖するばかりだ。
時事評論家の秦鵬(しん・ほう)氏は、「習氏は非常に集権的だが、防疫、経済、外交などの問題で失敗した後、党内で権威を失っており、これは彼にとって非常に危険だ」と指摘した。
米国在住の中国問題専門家の石山(せき・ざん)氏は、「習氏が2023年に直面する危機は、中国経済の悪化が続くこと、外交が苦境に陥ること、感染再拡大で大量の死者が出ることだ。これらはいずれも習氏のライバルの武器になり、彼を攻撃する機会を与える」とみている。
(翻訳・吉原木子)