チベット仏教の聖地であるタール寺では2月5日、酥油花展が開催された。大量の武装警官が短機関銃を持って、現場を警備している。(Gan Jing World 動画のスクリーンショット)

 元宵節(旧暦1月15日、今年は2月5日)を迎え、青海省西寧市湟中県にあるタール寺では、バター細工の「酥油花展」が開催された。しかし、中国共産党当局は大量の武装警察を派遣し、短機関銃を持ってタール寺に入り、現場を取り囲んだ。

 中国公式メディアによると、チベット仏教の聖地であるタール寺では2月5日、酥油花展が開催された。タール寺の「酥油花」は中国のチベット地区で最高水準のものと言われている。今年は10万人近い民衆が現場に訪れ、過去最高の人数を記録したという。

 しかし、ネットユーザーが投稿した動画には、大量の武装警官が短機関銃を持って、現場を警備している様子が映っている。

 公開資料によると、タール寺はチベット仏教ゲルク派(黄帽派)の寺院で、ゲルク派の開祖ツォンカパの生誕地として知られている。ここの「酥油花」、「壁画」と「堆繍」はタール寺の「三絶」と呼ばれている。「酥油花」は、バターに顔料を加えて作る彫刻芸術で、仏への供え物として使われるという。

(翻訳・吉原木子)