中国では今でも新型コロナが感染拡大しており、多くの人が感染して、不眠、難聴、身体機能の低下など後遺症が出てきた。また、多くの病院で脳炎患者が大幅に増えた。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国では今でも新型コロナが感染拡大しており、多くの人が感染して、不眠、難聴、身体機能の低下など後遺症が出てきた。また、多くの病院で脳炎患者が大幅に増えた。

 ツイッターユーザーが1月27日、「新型コロナウイルス感染症から回復した後にも、耳鳴りや難聴の人が多くいる」とツイートした。また、別のユーザーは、「中国では新型コロナの後遺症として、労働能力を失った人が現れ始めている。ベッドから降りられず、歩けなくなっている」と投稿した。

 医療関係者によると、新型コロナウイルスは聴神経を損傷し、難聴、耳鳴りなどの症状を引き起こすが、早く治療しなければ、完全な回復は難しくなるという。

 「羊城晩報」の1月11日の報道によると、深セン大学総医院の神経内科は1週間で数十人の脳炎患者を受け入れ、中には20代の患者もいた。これらの患者の中には、新型コロナウイルスが引き起こした脳炎もあれば、自己免疫性脳炎もあった。人工呼吸器が必要な患者もいたという。

 また、上海市、浙江省の複数の神経内科医は、最近診察した神経系関連疾患の患者の中には、新型コロナウイルスによる脳炎患者が少なくないと述べた。

 「天目新聞」1月12日の報道によると、浙江大学医学院附属第一医院神経内科の呉登唱(ご・とうしょう)副主任医師は、「感染のピークが過ぎた後、新型コロナウイルスが原因で脳が病変した患者が多く現れた。最近、治療を受けた患者の中には、めまいや嗅覚、味覚障害のほか、ウイルス性脳炎、癲癇(てんかん)、意識混乱及びその他の脳障害の症状を示す患者もいた」と述べたという。

(翻訳・吉原木子)