中国共産党党員で、中南大学外科学と生物医学工学教授である張陽徳氏(ちょう・ようとく、68)が死去した。中国公式メディアは珍しく、張氏の死亡は新型コロナウイルスによるものだと報じた。
中国新聞社は20日、「著名な医学巨匠である張陽徳院士が死去した」というタイトルで、中国医学の泰斗、中南大学外科学と生物医学工学の教授、一級主任医師の張陽徳教授は、新型コロナウイルスの感染によって、基礎疾患の発症を誘発された。様々な治療を行った結果、張陽徳教授は2023年1月20日午前0時45分、北京で亡くなったと発表した。
今回の感染拡大が発生して以来、中国当局は死亡者数と死因を極力に隠ぺいしようとしている。多くの中国共産党幹部や著名人の訃報では、死因を「治療の効果がなかったため」と統一。しかし、公式メディアは今回、珍しく張氏が新型コロナで亡くなったことを明らかにした。
公開資料によると、長沙当局は2014年12月、張氏を横領・収賄の容疑で起訴したという。また、国際NGO(非政府組織)「法輪功迫害追跡国際組織(WTOIFG)」(略称「追査国際」)によると、張陽徳氏は中南大学湘雅(しょうが)病院臓器移植センターの主任を務めていた時期に、法輪功学習者に対する大規模な臓器摘出に関与した疑いがあるという。
中南大学湘雅病院のホームページによると、2006年4月28日に当病院は同時に17名の患者へ移植手術を行った。2005年5月26日、当病院は15件の臓器移植手術を行った。同年9月3日、当病院は7件の心臓と腎臓移植手術を行ったという。
(翻訳・吉原木子)