香港の選挙投票所(写真撮影:看中国/周秀文)
香港2019年の区議会選挙が幕を閉じた。民主派は今回の選挙で388席を獲得したが、親中共派は59席にとどまった。香港民意の圧勝のニュースに対して、中共メディアは全面的に声を発しなかった。
検証の結果、新華社通信、人民日報、環球時報、チャイナ・デイリーなどの中共メディアは同じ記事を掲載し、香港区議会選挙が24日に行われ、25日に開票が終了し、452人が当選したという情報しか報じていなかった。
関連報道では民主派圧勝の情報を報じなかった。反対に、民主派を「暴力で香港を乱すヤクザ」と罵った。そしてこの5ヶ月間、「絶えず暴力活動を行い、エスカレートさせ、香港社会の政治的雰囲気の対立、社会情緒の破裂、経済民生の発展の挫折をもたらした。数ヵ月間続いた社会不安は、選挙の流れを大きく乱した」と非難した。
現地メディア「香港01」によると、北京は親中共派の大敗にかなり驚いており、北京は香港情勢を再評価し、調整策を講じなければならないだろう。「止暴制乱」だけに重点を置くわけにはいかない。
中国共産党統治下の大陸司法制度において、香港人の身柄は「不明な理由」により大陸に引き渡される可能性がある。
警察は11月19日まで、11歳から83歳までの5804人を逮捕した。この運動は、香港が1997年に大陸に主権を移譲して以来、最大規模のもので、これまで警察が「天安門事件を再び」と叫んだこともある。
(翻訳・柳生和樹)