中国・重慶の新型コロナウイルス抗原検査キットの製造工場で7日朝、大量の労働者が集まり、工場側からの突然の解雇に抗議した。
ネットユーザーが投稿した動画には、労働者が警察隊にプラスチック製の箱を投げつけたり、「金を返せ」と叫んだりする様子が映っている。
情報筋によると、政府が昨年12月に「ゼロ・コロナ」政策を緩和した後、この工場は新型コロナウイルス抗原検査キットの生産を開始した。注文を完成させるため、補助金を出すことを約束し、6~7千人を雇った。しかし、「ゼロコロナ」政策の終了と抗原検査キットの品薄解消によって、工場側は6日夜、8割の労働者を解雇すると発表した。労働者は工場側が承諾した補助金も貰えないという。
労働者たちは7日朝、工場に集まり、「金を返せ」というスローガンを叫び、抗議活動を行った。しかし、現場にいた仲介業者が「余計なことをするな」と威張った。これに抗議する労働者が激怒し、更に激しい衝突を起こした。
現場にいた労働者によると、結局、工場側は妥協して、夜から給料を出して、解雇された労働者に退職金として、1000元(約1.9万円)を出すことを約束したという。
(翻訳・吉原木子)