北京首都国際空港(イメージ:Wikimeida Commons / 颐园新居 / CC BY-SA

 中国当局は26日、来年1月8日に新型コロナウイルス感染症を「乙類甲管」から「乙類乙管」に調整し、入国時の集中隔離を廃止し、中国公民の海外旅行を順次再開すると発表した。その後、出国ビザや航空券の検索数が爆発的に増えた。

 中国当局は26日深夜、「新型コロナウイルス感染症に対する『乙類乙管』実施に関する全体案」を発表した。同案は国際的な感染状況及び各方面のサービス・サポート能力に基づき、中国公民の出境旅行を再開するよう求めた。また、入境後の全員のPCR検査と集中隔離を廃止すると要求した。

 この情報が発表されると、観光プラットフォームの出境旅行の検索件数が激増した。プラットフォームのデータによると、この情報が発表されてから15分以内に、国際航空券の検索数は7倍に増加した。人気の旅行先はタイ、日本、韓国であった。

 中国人向けの旅行予約サイト「トリップドットコム」のデータによると、発表されてから30分以内、海外旅行先の検索件数は前年同期比で10倍に増加し、中国香港・マカオ・台湾地区を含む、搭乗券と海外ホテルの検索が3年ぶりのピークに達したという。

 同程旅行プラットフォームのデータによると、情報発表後に全プラットフォーム国際線搭乗券の検索件数が瞬く間に850%増加した。中国人観光客が注目する海外旅行先のトップ3は、日本、韓国、タイであり、最も人気が高い目的地はバンコク、東京、ソウル、ロサンゼルス、シンガポールであったという。

(翻訳・吉原木子)