イタリア当局は28日、約半数の中国人旅行者がコロナ検査で陽性反応を示したため、中国からのすべての入国者に新型コロナウイルスの検査を義務付けると発表した。

 ブルームバーグとイタリアのANSA通信の報道によると、26日、中国からミラノ・マルペンサ空港に到着した2つの便で、最初の便の乗客92人のうち、35人が陽性反応を示し、もう一つの便の乗客120人のうち、62人が陽性反応を示した。

 イタリアは、新型コロナウイルスが中国で初めて発生してから、2020年初期に欧州で最初に新型コロナ感染が深刻化したヨーロッパの国家であった。同じ轍を踏まないため、イタリアのスキッラーチ保健相は28日、中国から到着する航空便について、全乗客の検査を義務付けると発表した。

 また、イタリア保健省によると、もし新たな変異株が発見されたら、当局は中国からの渡航者に対し、よりいっそう厳しい制限を設ける可能性があるという。

 中国当局がこのほど、出入国制限の緩和を発表した後、日本、韓国、インド、アメリカなど多くの国は感染再拡大に波及することを懸念して、中国人の入国者に対する制限措置を導入した。

(翻訳・吉原木子)