インド政府は今後5年以内に、中国共産党(以下、中共)の度重なる国境での騒乱に対応し、兵員や装備の輸送能力を向上させるため、長さ1700キロの「前線輸送道路」を建設することを計画している。
インドメディア「ザ・タイムズ・オブ・インディア」19日の報道によると、計画中の「913号道路」はヒマラヤ山脈東部アルナーチャル・プラデーシュ州から始まり、チベット境界線に沿って、東にミャンマーと隣接するヴィジャヤナガルまで、複線で全長は1748キロに達し、予算は2700億ルビー(約4485億円)を超え、着工は2024 ~ 2025年、完成は2026 ~ 2027年の予定だという。
インドのテレビ局「インド・ニューデリー(NDTV)」によると、中国軍とインド軍は9日、アルナチャル・プラデーシュ州の実効支配線(LAC)で一時衝突したという。
インドと中国の紛争がある境界は3200キロを超えて、インドは旧宗主国の英国から譲渡された領土の境界線を原則とし、中国はヒマラヤ山系の南側に沿う慣習上の境界線を主張している。1962年10〜12月には軍事衝突が起き、国境紛争となった。それ以来,両国の国境での衝突がたびたび起こっている。
インド軍は今年5月、中国当局がアルナチャル・プラデーシュ州の実効支配線(LAC)で道路、鉄道、5 G通信設備などを建設していると報じた。これらの施設はいつでも中国軍に使われると明らかにした。
(翻訳・吉原木子)