習近平総書記は今、サウジアラビア訪問を終えて帰国した。習氏の訪問期間中、中国メディアは、サウジアラビアの石油や天然ガスを人民元で決済する案を大きく鼓吹し、これによって、米ドルの支配を終わらせると強調していた。しかし、この提案は結局、単なる中国当局の「片思い」に過ぎなかった。
北京がサウジアラビアに数百億ドルの投資をかけた後、サウジアラビア側からは、人民元決済の提案を検討すると述べたにとどまり、この件に関する覚書はなく合意に達していない。
ほかの湾岸諸国もこの問題について立場を表明せず、コメントを控えた。そのため、これまでの中国メディアの思惑が外れる可能性が高くなった。
これに対し、ネットユーザーから問題点を指摘するコメントが殺到した。
「北京当局は数百億ドルをかけたが、引き換えに検討するという答えしか得られず、完全に水泡に帰したも同然だ」
「北京が本当に人民元を国際化したいのなら、まず自由に取引できるようにしなければならない。そうでなければ空論だ」
(翻訳・吉原木子)