南京伝媒学院で最初に白紙を挙げた女子学生李康夢、彼女は現在、行方不明のままである。(ネット写真)

 「白紙革命」後、中国当局は各地で民衆を捕まえたり、街頭で携帯をチェックしたり、報復をし始めている。

 真っ先にその矢面に立たされたのは、南京伝媒学院で最初に白紙を挙げた女子学生で、彼女は現在、行方不明のままである。

 上海の民衆は「中国共産党が退陣せよ!習近平が退陣せよ!」と直接叫んだため、上海市民は今、当局の重点打撃対象となっている。

 ネットユーザーが投稿した動画によると、上海青浦区で3日午後4時半、防疫スタッフがある団地に入り、PCR検査で24時間陰性だった住民3人を連行したが、何の証明文書も提示していなかった。110番に電話をかけても、「知らない」と返事された。

 最も話題となった動画では、ある女性が一人で自宅にいる際、防疫スタッフと名乗る数名の男性がドアを蹴破って(けやぶって)入ってきて、荷物をまとめて、一緒に行けと言われた様子が映っていた。この女性は関係書類を呈示するよう要求したが提示されず、さらにまだ下着姿だったため、着替えが必要と相手に出ていくように頼んだが、2人の男性が罵倒しながら、女性をそのまま取り押さえた。

 人を捕まえるほかに、上海で最も目立つのは、警官が街頭で市民の携帯電話をチェックすることだ。これは上海ですでに常態化している。携帯電話の路上チェックは杭州や北京などの都市でも現れている。さらに深刻なのは、警官が直接市民の家に入り、携帯電話をチェックすることだ。

(翻訳・吉原木子)