1989年の六四天安門事件(新唐人より)

 中国共産党の元指導者である江沢民の追悼式が6 日に行われた。習近平総書記は追悼式で、江沢民が上海書記だった頃の六四天安門事件での鎮圧行動に珍しく言及した。これは、「白紙革命」の抗議活動に関わった人々への警告であると見なされている。

 江沢民の逝去は、各地の人々が「ゼロコロナ」政策に対する抗議デモを行っている時期と重なり、「独裁ではなく民主主義を」「共産党が退陣せよ」「習近平が退陣せよ」などのスローガンを唱える人もいて、まるで1989年の六四天安門事件が再現されたかのようだった。

 江沢民の追悼式が6日午前10時、北京の大ホールで行なわれ、習氏は弔辞を述べ、1989年の流血事件は「深刻な政治的混乱」であり、当時の上海市党委書記だった江沢民は「混乱に立ち向かい、国家権力を守り、国民の根本利益を守る」という中央政府の正しい決定をしっかりと支持して実行したと回想した。また、上海の安定を維持するための努力も評価された。

 台湾香港協会の会長であるサンプ(Sang Pu)氏はボイス・オブ・アメリカに対し、中国共産党は江沢民の死去に関する訃報の中で、「1989年の春と夏に中国で起きた深刻な政治的混乱」に触れたのは、最近全国の多くの都市で行われている「ゼロコロナ」政策に抗議する「白紙革命」に対する警告であると述べた。

(翻訳・藍彧)