中国共産党政権による3年間のゼロコロナ政策は、中国に重い代価を払わせた。中国の医療専門家はこの間、新型コロナウイルスに関する真の情報を本当に知らなかったのだろうか。
中国疾病予防管理センターの馮子健副主任は6日、清華大学で行われた講演で、ワクチンは新型コロナウイルスの感染防止にほとんど役に立たないが、たとえ感染しても心配することはないことを明らかにした。
ツイッターユーザーの「李老師不是你老師(李先生はあなたの先生ではない)」は7日、馮子健氏の講演内容に20の重要なポイントがあるという文章を投稿した。その中で特に注目されているのは、馮子健氏の「ワクチンの感染予防効果は非常に低く、ほとんど感染を防げない」「累積感染率は、感染状況が回復した後8割から9割の人が感染する」「感染されても心配ない、5割以上の人は無症状で、全く感じられないままで過ぎ去ってしまう」という発言である。
中国国家疾病予防管理センターの副主任の言葉は、中国の防疫措置に対する西側の防疫専門家の評価を裏付けたと、コメントしたネットユーザーがいた。つまり、中国共産党は3年間の防疫時間をPCR検査、コードスキャン、都市封鎖に費やし、3年間を無駄にした。
また、北京当局の最大の誤りはゼロコロナ政策であると批判する人もいた。専門家は9割の中国人が感染すると推定している以上、この9割の感染者を3年間に分散させれば、医療体制は対応できるはずだ。しかし、この9割の感染者が数週間以内に感染した場合、医療体制は崩壊し、火葬場さえも崩壊する。
3年間の隔離・都市閉鎖により、中国国民は集団免疫力を獲得する機会がなかったのだ。3年間にわたる封鎖は、中国経済をほぼ壊滅させた。食べ物がない、職を失った、銀行のローンが払えないなどの理由で飛び降り自殺をした人は数知れず。そのため、今では多くの人が、この3年間の苦しみは何のためだったのか、と問うている。
その答えは、アメリカのマイク・ガルシア下院議員の言葉にあるのかもしれない。
ガルシア氏は1日、米「ニュースネーション(News Nation)」の番組で、ゼロコロナの都市封鎖とそれによるウルムチ火災の悲劇について語った。ガルシア氏は、中国共産党政権が行なった都市封鎖は中国国民の安全のためではなく、中国共産党の「自らの権力と政府の安全のため」であり、中国共産党は「その権力を誇示し、数十年来の深刻な人権侵害の延長であり、過去20年あまりと同じように行動し続けている」のだと指摘した。
ガルシア氏は、米国が中国政府を現実の脅威として認識することが最も重要であり、「中国共産党が自国民に対してこのように扱うことができるなら、敵対勢力に何をするか想像できるだろう」と述べた。
(翻訳・藍彧)