中国当局がテクノロジー分野を取り締まって以来、アリババ創業者のジャック・マー(馬雲)氏の所在が注目されている。マー氏とその家族がすでに半年近く東京に住んでおり、米国とイスラエルを頻繁に行き来していると、フィナンシャル・タイムズの最近の記事で分かった。
英紙フィナンシャル・タイムズは、マー氏とその家族が日本ですでに数カ月滞在しており、その間、東京郊外の温泉やスキーリゾートで過ごし、米国やイスラエルにも定期的に渡航していると、情報筋の話を引用して報じた。
同情報筋によると、日本滞在中、マー氏は専属のシェフや警備員を連れ、ほとんど公の場に出ることはなかったという。彼の社交活動の中心は、数少ない会員制クラブで、そのうちの2カ所に頻繁に出入りしていた。一つは東京の中心地である銀座に、もう一つは皇居に面した金融街・丸の内フィナンシャルエリアにある。
マー氏は日本滞在中に、アリババとアントグループの中核となる電子商取引(EC)以外に自分のビジネス興味を広げ、持続可能な分野に進出していると述べた。彼はすでに両社の次世代リーダーに手綱を引き渡した。
ジャック・マー氏は1999年にアリババを設立し、中国最大の電子商取引プラットフォームに育て上げた。
中国に注目する評論家のビショップ(Bill Bishop)氏はこれまで、マー氏が経験したことから、中国共産党にとってすべての民間企業家が、どんなに金持ちで成功しても、政府によって権利を奪われる可能性があることを示しているとコメントした。
(翻訳・藍彧)