武漢市の鎮圧現場で銃声が響いた。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国ではここ数日、抗議デモの波が全国に広がっている。27日にネット上に投稿された動画で、武漢市の鎮圧現場で銃声が響いた。民主化運動指導者の王丹氏は27日夜、フェイスブックで、「中国共産党が再び軍隊を動員して発砲すれば、中国共産党は必ず倒される」と指摘した。

 ネット上の情報によると、武漢市の有名な漢正街で、市民を鎮圧する警察が銃を発砲したため、人々がみなその場から逃げ出した。警察の発砲で市民が負傷したという説もあれば、警察が当時空に向かって銃を鳴らして威嚇射撃をしただけだという説もある。

 1989年の六四天安門事件の学生指導者であり、現在でも中国民主化運動の象徴的存在である王丹氏は、「中国では全国的な抗議デモが起きており、中国共産党は今、中南海で緊急会議をしているはずだ。寛容な政策をとり、譲歩すれば、実態は一時的に収まるかもしれないが、暴力的弾圧、あるいは発砲さえすれば、『世界を変えるような出来事』が起こるだろう」と指摘した。

 王丹氏は、「六四天安門事件は一度しか起こらない。中国共産党があえて軍隊を動員して再び発砲すれば、間違いなく打倒される。習近平が軍隊を動員した時点で、誰もが遠い先の話だと思っていた『中国共産党の崩壊』が間もなく起こるのだ」と分析した。

 王丹氏は、「世界中がまだ準備ができていないかもしれない。しかし、旧ソ連の共産党の崩壊も、世界中が予想外の中で一晩にして起こってしまったのだ」と強調した。

(翻訳・藍彧)