国際ハッカー集団「アノニマス」は1日、「我々は中国政府のウェブサイトにハッキングした」と発表した。その2日前、同集団はツイッターを通じて中国共産党政府に「5つの要求」を出した。
「アノニマス」やその他の重要なニュースについて投稿するアカウント「Anonymous Operations(アノニマスオペレーション)」は、ツイッターで「我々は中国政府のウェブサイトにハッキングした」と最新情報を投稿した。関連するスクリーンショットを証拠として添付した。
このニュースが出ると、感謝のメッセージを残したネットユーザーもいれば、「最高だ!」という声もあった。
「アノニマス」のもう1つのツイートでは、「親愛なる中国人、アノニマスはあなたたち(市民)の訴えを支持する」と書かれていた。
同アカウントは11月29日、中国共産党政府に対し、ツイッターを通して「5つの要求」出した。
1、強制的なPCR検査と隔離をやめ、疫病対策(ゼロコロナ政策)を廃止し、自発的な検査と隔離を行うこと。
2、中国における言論を自由にし、投稿を削除やブロックしない、ネットのファイアウォールを撤去し、世界と中国で実際に起きていることを人々に見せること。
3、今回の抗議活動で逮捕された者を釈放し、提訴を取り消すこと。
4、パスポート手続きの自由化、国の門戸開放、出国後の帰国勧告しないこと。
5、国家主席の終身任期制度を廃止すること。
公開されている情報によると、「アノニマス」は、英語で「匿名」を意味する国際ハッカー集団。攻撃対象のシステムに大量のデータを送り付けて機能停止に追い込む手口を多用する。アノニマスは、組織でもなければ、企業や政党に属しているわけでもない、単なるアイデア、思想であると主張している。2003年に結成した後、ある程度の政治的合意を形成し、自律的あるいは自発的な行為や活動を開始した。彼らはしばしばサービス妨害攻撃(DDoS)を使って、政府、宗教、企業のウェブサイトを攻撃し、自分たちの思想を宣伝している。
アノニマスは「We are Anonymous. We are Legion. We do not forgive. We do not forget. Expect us.(我々はアノニマス。我々はレギオン。許さない。忘れない。待っていろ)」を標語として掲げている。
(翻訳・藍彧)