現在のインスタントラーメンは、味のバリエーションが豊富で、手軽に食べられることから、多くの人に愛されています。普段の生活の中でよく目にする機会があると思いますが、その麺のほとんどが「ちぢれ麺」だと気が付きましたか?また、多くの人に「頻繁に食べると健康を害する」と思われているようです。それでは、ちぢれ麺になる原因と健康的な食べ方をご紹介致します。
◎インスタントラーメンは何故「ちぢれ麺」?
1、製造に便利
インスタントラーメンの製造には、圧延(あつえん)、麺線切り出し、蒸熱(じょうねつ)、乾燥処理などの工程がありますが、麺にウェーブがあることで、麺と麺のすき間が多くあき、麺同士がくっつきにくくなるので、蒸熱、乾燥処理工程で均一に加熱され、加熱時間が短縮されるのだそうです。さらに、ウェーブがかかった麺は柔軟性があり、製造中に折れたり切れたりすることが少なくなるそうです。もし、インスタント麺がストレートだったら、麺同士がくっついて絡まったり、簡単に折れたりしそうですよね。
2、輸送・配送に便利
麺がちぢれているため、圧力に耐える力が高まり、輸送過程での麺の「折れ」や「割れ」が少なくなります。
3、食べるのに便利
ちぢれ麺は、調理の過程で、お湯との接触面積を広くすることができ、短時間で麺を調理できます。より均一に加熱できるだけでなく、スープの絡みも良くなるので、より美味しいラーメンになります。そして食べる時も、ちぢれ麺は、お箸でもフォークでも、より簡単に持ち上げられます。
◎インスタントラーメンに関する5つの質問
インスタントラーメンに対して、「健康に良くないのかな?」との心配の声がよく聞かれます。その中の代表的な質問5つを取り上げてみました。
1.栄養がないから不健康?
実は、インスタントラーメンにも栄養価があります。ただ、その栄養バランスが完全ではないだけなのです。しかし、これはインスタントラーメンに限らず、あらゆる食品の共通な特徴です。どんな食品でも、それだけを食べ続ければ、人体に必要な栄養価を全て満たすことができません。
2.油揚げ麺が不健康?
「油揚げ麺」も「ノンフライ麺」も、単に麺を乾燥させるための工程であり、油で揚げることで栄養が失われることはありません。ただし、食べ過ぎると太ってしまいますが、油で揚げているからといって、インスタントラーメンが不健康とは言い難いでしょう。
3.保存料が不健康?
インスタントラーメンは、主に麺、乾燥野菜、粉末スープや液体スープなどで構成されています。麺は乾麺で油分を含み、野菜は乾燥し、調味用のスープは塩分が多い、これらの特徴から本来は腐敗を恐れないものですから、保存料を入れる必要がありません。だから保存料の心配をする必要はないでしょう。
ちなみに油分の酸化防止剤としてビタミンEが使われているそうです。
4.インスタント麺のカップ容器が不健康?
カップ入りインスタントラーメンでも、袋入りインスタントラーメンでも、包装容器は紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど、世界共通の食品包装材料で、無臭、無毒、無味、耐腐食性に優れているものを使用しています。スーパーマーケットで売られている食品や持ち帰り用の食品も、一般的に、このような素材で包装されています。
カップラーメンも安心して食べましょう。
5.高塩分が不健康?
麺以外にも、粉末スープや液体スープには多くの塩分が含まれているのは事実です。しかし、これらを全部入れたり食べたりする必要はありません。個人の好みに応じて、スープを薄味で作ったり、調理後のスープを全て飲み切るのではなく残したりして、自分で食塩の摂取量をコントロールすることも大切です。
◎インスタントラーメンの健康的な食べ方
ここからは、インスタントラーメンをより美味しく、かつ健康的に食べる方法を3つご紹介します。
1.スープを飲む量を減らす
インスタントラーメンの塩分のほとんどはスープに含まれているので、スープをある程度残す、もしくは飲まないようにすることで、塩分の摂取量を減らすことができます。
2.トッピングを追加する
野菜や卵、きのこ類をトッピングすることで、美味しさが増すだけでなく、食物繊維も摂れ、栄養バランスもとれます。ただし、バターや調理油の使い過ぎには注意しましょう。
3.麺の茹で汁は捨てる
袋入りインスタントラーメンを調理する場合、麺を茹で終わったお湯は捨てて、スープは別のお湯で調理しましょう。麺を茹でる時に麺から出た塩分と脂肪分の摂取を減らすことができます。
いかがでしょうか。インスタントラーメンについていくつかの情報をお伝えしました。今日は、たくさんの野菜をトッピングしたお気に入りのインスタントラーメンを食べてみませんか?
(翻訳・玉竹)