米中両国の公式データは、貿易需要の減少率が物流会社の予想を上回り、中国の輸出入活動が深刻な弱体化を示した。

 米メディアが発表した最新データによると、今年のホリデーシーズンを前に、米中間の製造業の受注は4割減少したという。物流会社HLSは、「11月に楽観視できる理由は見つからなかった」と警告した。

 北京当局は最近、「ゼロ・コロナ」政策を緩和すると発表したが、中国国内の物流状況や経済の見通しは楽観視できない。7日に発表した公式データによると、中国の11月の輸出量は前年同期比で8.7%減少し、10月の0.3%減を大きく上回った。また、11月の輸入量は前年同月比10.6%減となり、10月の0.7%減を大きく上回った。

 キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は、中国の輸出は今後数回の四半期でさらに縮小し、世界的な景気後退の圧力が高まると指摘した。

(翻訳・吉原木子)