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 中国当局は7日、防疫の最適化に関する新10か条規定を発表した。従来の防疫措置と比べて緩やかになったが、同日、中国本土のWeChatでの「移民」というキーワードの検索が突然急増し、1億以上を突破した。

 中国は7日に「新型コロナウイルス感染症の予防・抑制措置のさらなる最適化・実行に関する通知」を再発表した。10条の新規定を含み、内容の中には「ダイナミックゼロコロナ」を揺るがず堅持することは言及されていない。規定の中では、高リスクのエリアを建物、ユニット、フロア、世帯ごとに画定すること、勝手に拡大しないこと、一時的な閉鎖や管理の形態を取らないことを求めている。同時に、PCR検査は、管理区域ごとに全員を対象とするのではなく、リスクの高い職種の人、リスクの高い地域の人だけに実施される。

 この「新10か条」が発表された初日、WeChatでの「移民」というキーワードの検索数が急増し、1億1600万回に達した。

 ラジオ・フリー・アジアによると、中国の中産階級や上流階級の間では移民が人気の話題となっており、中産階級や上流階級が国外脱出を望むという考えは最近、一般の中国人にも影響を与えている。

 ウェイボー(微博)で「脱出」というキーワードで検索すると「上海から脱出」、「広州から脱出」、「中国から脱出」などがすぐに出てくる。厳しい防疫管理・封鎖に耐えられないから脱出したいと言う人が多かった。

 ネットユーザーからは、「封鎖が解除されて、最初の話題が『脱出』だなんて、どうやらゼロコロナは本当に国民の心を傷つけ、絶望さえしているようだ」とコメントした。

(翻訳・藍彧)