日本、台湾、韓国が共催し、「中国共産党による生体臓器収奪を制止せよ」をテーマとした国際ポスターコンクールの入賞作品は、関東エリアの東京都と神奈川県で巡回展示されることが決定した。
「中国の臓器強制摘出を停止させるポスターコンテスト2020」は、台湾国際臓器移植協会(TAICOT)、日本の中国における臓器移植を考える会(SMGネットワーク)、韓国の臓器移植倫理協会(KAEOT)が共同で主催した。
同コンクールは、70の国と地域から1049点の応募があり、2021年1月16日に台湾・台北市で授賞式が行われた。イランのイメージデザイナーのバフラム・ガーラヴィ・マンジリ氏の作品は金賞20万台湾ドル(約74万円)、日本人留学生の大橋輪氏の作品は銀賞8万台湾ドル(約30万円)、南ブラジル・グリチバ市のVVEデザインスタジオの作品は銅賞5万台湾ドル(約18万円)を受賞した。
台湾国際臓器移植協会の蕭松山理事長は、法輪功学習者や良心の囚人に対する組織的な生体臓器強制摘出は、世界的な犯罪になっていると指摘したうえで、「真実を広め、力を合わせることで、最終的には臓器の強制摘出を崩壊させることができるだろう。このときの努力は歴史の1ページに刻まれることになるだろう」と述べた。
SMGネットワークの加瀬英明会長は、米国、カナダ、イギリス、台湾、韓国などでは国民が中国での臓器移植を受けることを禁止しているが、日本政府は多くの日本人が臓器移植のために中国に行くことを見て見ぬふりをしていると指摘した。そのうえで、「日本と台湾は運命共同体だ。中国共産党の人権侵害に対抗するために、日本と台湾が肩を並べて闘うことを望んでいる」と述べた。
韓国臓器移植倫理協会のイ・スンウォン会長は、韓国では「臓器移植法改正案」により移植ツーリズムは断ち切られつつあると指摘、「今回のコンテストに出展された1000以上の作品は、受賞か否かに関わらず、正義の側に立とうとする参加者の真心の表れだ。私たちは一丸となって邪悪に立ち向かう必要がある」と語った。
DAFOH(臓器強制摘出に反対する医師の会)の法律顧問である朱婉琪弁護士は、参加者たちを人権の擁護者であると称賛した。そして、台湾国際臓器移植協会は台湾における立法を推進するうえで大きな役割を果たしたと述べた。
日本人学生の大橋輪さんは銀賞を受賞し、コンテストを通して臓器の強制摘出問題について考える時間を持つことができ、さらに知識を増やすことができたと語った。また、自身のポスターをきっかけに、この悲惨な出来事をより多くの人々に知ってほしいと述べた。
台湾国際臓器移植協会によると、「ポスター」が訴えるものは多くの重要な歴史事件の中で見られると説明した。広く知らせることに加え、ポスターは歴史の鏡でもあり、人々に様々な社会運動における精神的なサポートを与えられる。過去の反戦運動、反核運動、環境保護運動、六四天安門事件、雨傘運動(2014年香港反政府デモ)、反送中運動(2019年−2020年香港民主化デモ)から、現在のコロナのパンデミックまで、これらをテーマに丁寧にデザインされたポスターは、当時の社会的状態や価値観、公正と正義の追求を適切に反映しており、特別な歴史的役割を果たしていると言える。
展示の予定:
2022年11月29日~12月1日
立川女性総合センター
ギャラリー(1階)
10:00~18:00 (初日)13:00~(最終日)~16:00
2023年2月17日~2月19日
タワーホール船堀
展示ホール2
9:00~21:30 (初日)12:00~(最終日)~14:00
2023年3月25日~26日
ユニコムプラザ相模大野
マルチスペース
9:00~22:00 (初日)12:00~(最終日)~17:00