「株洲特警」のロゴが付けたパトロール装甲車。(ネット写真)

 中国湖南省株洲市荷塘区でこのほど、パトロール装甲車が現れた。当局のこの行動が武力による民衆への威嚇であり、より大きな反抗を引き起こすだろうという地元市民もいた。

 ネットユーザーが投稿した動画には、「株洲特警」のロゴが付けたパトロール装甲車が拡声器で、「現在、月塘街道の高リスク区域で武装巡回中だ」と叫び、人々に「防疫規定を厳格に遵守する」よう呼び掛けている様子が映っている。「外出しない、よその家に立ち寄らない、集まらない」など、「防疫のルールを厳守すること」を求め、「命令を聞かず、防疫のルールを破った者は重く処する」と脅した。

 株洲市民の旺さんは14日、大紀元とのインタビューで、「最近、一部の市民は防疫検問所を突破しようとしている。また、市民の外出を阻止しためた刺されて怪我した防疫スタッフもいた。そして、パトロール装甲車が街頭に現れた」と語った。

 旺さんは「月塘街道に現れた装甲車は、『武装パトロールしている』とはっきり言っている。これは新型コロナウイルスに向けたものではなく、我々株洲の人々に向けたものだ」と述べた。

 これに対して、旺さんは、それでは民衆の反発がより大きくなるだけだと分析した。「民衆は威嚇するためにいるのだろうか?このやり方は完全に間違っている。やればやるほど逆効果になる。これはばかげた対策だ。彼ら(当局)は、こうすれば人々を怖がらせることができると考えている。実際、こうすればするほど、我々の反抗心はより強くなるのだ!周りの友人たちは皆、それはひどいことだと思っている」

(翻訳・吉原木子)