広州市海珠区ではロックダウンにより大規模な抗議デモが発生した。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 広州市海珠区ではロックダウン(都市封鎖)により大規模な抗議デモが発生した。区役所に突入した市民もいた。

 財新網の報道によると、広州市海珠区では多くの出稼ぎ労働者がロックダウンのため、進退両難の苦境に陥った。14日夜、千人以上の抗議者が街頭に出て、バリケードを壊したり、区役所に突入したりしたが、すぐに大勢の警察官が駆けつけて鎮圧した。

 広州市民の林さんは、希望之声とのインタビューで、「バリケードを壊した後、相手(警察)の車を2台倒した。1台はパトカーで、もう1台はナンバープレートのないバスだった。昨日、多くの特警が駆けつけた後、電波が遮断された。しかも、現場の動画を投稿するとすぐに削除され、0時以降の動画が見れなくなったそうだ」と述べた。

 ネット上に投稿した動画によると、警察は少なくとも十数台のパトカーを出動させ、現場からは銃声と思われる音が聞こえてきた。

 別の動画では、現場の警察官が銃を持って、両手を後ろ手に手錠をかけられた市民が連行される様子が映っている。区役所に突入した男は射殺されたという噂もあったが、情報は確認されていない。

(翻訳・吉原木子)