オニール・マフムード(O'Neal Mahmoud)くん(イスラエルのテレビ局チャンネル10のスクリーンショット)

 とあるイスラエル人の男の子は、アラビア語を話す家庭に生まれ、英語などの外国語を学んだことはありませんでしたが、流暢なイギリス訛りの英語を話す事ができます。

 イスラエルの英字新聞『ザ・タイムズ・オブ・イスラエル(The Times of Israel)』の報道によると、オニール・マフムード(O’Neal Mahmoud)くん(7)は、家族と共にゴラン高原に住んでいます。彼は2歳まで言葉を話しませんでした。奇妙なことに、家族は誰も英語を話せませんが、オニールくんはよく英語で「オー・マイ・グッドネス(Oh my goodness)」と言いました。しかし、オニールくんは海外に行ったことがなく、村でも誰もそれを言ったことがありませんでした。
オニールくんの祖父は、「孫の言葉をまったく理解できません。時々私は孫に『イエス、オッケー』と言いますが、孫が何を言っているのかは全然わかりません」と言いました。

 オニールくんの両親によると、オニールくんは「オートバイ(motorcycle)」「長方形(rectangle)」「滝(waterfall)」など、より複雑な単語も話せましたが、これらの単語をアラビア語でどう話すべきか、彼はわかりませんでした。

 言語療法士で臨床言語学者がオニールくんを調べたところ、オニールくんの英語力は、英語を話す家庭で育った3歳児と同じでしたが、母国語であるアラビア語力は彼の英語力をはるかに下回っているとのことでした。

 オニールくんのアラビア語力は同い年の子供たちよりも低かったため、家族は彼を英語教師のいる幼稚園に通わせましたが、それでもオニールくんは両親やクラスメートとの交流が難しかったのです。オニールくんの家族は、彼のアラビア語が上達しなければ、村に溶け込むことは難しいのではないかと心配していました。

 オニールくんの話はイスラエルのテレビで紹介されました。専門家は、テレビ局とのインタビューで、オニールくんは、なじみのない言語を使用できるという超能力(xenoglossy)を持っている可能性があると述べました。この超能力は、自然な手段で習得できない言語を話せるという不思議な現象です。

 さらに、オニールくんの英語の「イギリス訛り」は「南ロンドン出身のパキスタン人」の訛りに似ており、これは「輪廻転生」の結果ではないかと言う専門家もいます。「輪廻転生」とはまさに、オニールくんと彼の家族が信じる宗派の主旨なのです。

(翻訳・宴楽)