南京市の紅山森林動物園(Iswzo, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 中国当局がゼロコロナ政策に固執しているため、中国経済は大きな打撃を受けている。南京市のある動物園が最近、経営困難で動物飼育の負担を軽減するために、ネット上でライブ配信し、動物の養子縁組や一般からの寄付を募っている。

 四川省成都市の「紅星新聞」によると、江蘇省南京市の紅山林動物園が、コロナ禍により10月29日から閉鎖されているという。

 ある人気ブロガーは最近、南京市の紅山森林動物園が10月29日から閉園され、「毎日収入がゼロで、とても大変で、みんなの支持が必要だ」述べた。同動物園の沈志軍園長は2020年7月の講演で、コロナの影響で51日間休園し、2000万元(約4億円)以上の損失を出したと述べた。

 紅山森林動物園では最近、コアラ、キリン、オランウータン、ミーアキャット、レッサーパンダなどのスター動物が食べたり飲んだり遊んだりしている様子を毎日ネット上でライブ配信している。ライブ配信の際、視聴者に寄付をお願いしていることもしばしばある。

 また、紅山森林動物園は昨年から「ネット上で動物の養子縁組」を開始した。一般の方がオンラインで予約、登録、契約、養子縁組証明書の申請などができるようになっている。スタッフによると、すでに約150匹の動物個体が養子縁組されており、公園の経済状況にある程度助けになるという。

(翻訳・藍彧)