中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の後、中国からの脱出ブームが起きている。出国の飛行機に間に合うために荷物を置き去りにする実業家がいた。中国を離れる期間は2、3ヶ月しかない可能性があると警告する学者もいる。
第20回党大会前のゼロコロナの締め付けから、第20回党大会後に始まった購入販売協同組合、公私共営(国家と民間資本の共同経営)などの加速まで、習近平氏は自らの絶対的な権限を確立する一方で、戦争に備える体制を整えようとしている。第20回党大会後の中国人は戦争と貧困、さらには死に直面するのではないかと人々が危惧している。そのため、多くの中国人が苦労を賭して国外に逃げ出すようになった。
中国公安大学の元講師で、現在は米国在住の弁護士である高光俊氏はこのほど、「エリートフォーラム(菁英論壇)」の番組である実話を語った。
高光俊氏の知り合いで、江蘇省で成功した実業家が、上海からアメリカへの航空券を何とか手に入れたが、飛行機に乗ったら突然欠航が発表され、航空会社は20分後に離陸する別の便を手配できたので、預けた荷物は持ち去ることができないと言われた。
この金持ちの実業家はその後、高光俊氏に次のように語った。「驚いたことに、飛行機に乗っていた人たちが、みんなそのまま別の飛行機に駆けつけて、荷物が全部置き去りにされていた。しかも、その大半は上海人で、もう一枚高い航空券を買う余裕がある人たちばかりだった」
在米中国人学者の呉祚来氏は8日、次のようにツイートした。「中国共産主義国から脱出するには、3、4カ月の期間しかない可能性がある。来年3月の全国両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)の後、高層クラスは全部習近平氏の腹心部下に入れ替わり、現在の社会主義のリズムに従うことになるだろう」
(翻訳・藍彧)