習近平とバイデン(パブリック・ドメイン)

 中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)閉幕後、習近平氏は26 日に突如、米国の民間団体に祝電を送り、「中国とアメリカが協力を強めれば世界の平和と安定につながる」と述べた。

 中国国営の新華社通信27の報道によると、習近平氏は26日、アメリカの民間団体「米中関係全国委員会」に祝電を送ったという。祝電の中で、習氏は、「中国とアメリカが意思疎通と協力を強めれば、世界の平和と安定を促進することにつながる。中国とアメリカが平和共存し、新しい時代の正しい道をみつけることが両国の利益になり、世界の幸福につながる」と述べ、両国間の対話に意欲を示した。

 習氏による第20回党大会での報告書の内容から、将来の米中関係がより困難になり、西側との交流にも変化があることが示されており、米国との対決を準備しているという見方が普遍的であった。また、習氏は軍隊に対し、「戦争に備えて軍隊を訓練」することを求め、戦闘力を迅速に高めるよう要求した。台湾への攻撃は、より早い時期に行われるのではないかと、以前より騒がせている。

 中国が祝電を送った同日、バイデン米大統領も、米国は中国との衝突を望んでいないと公言した。

 第20回党大会で習氏の地位が確立された後、バイデン氏が中国共産党の指導者の名前を公に言及したのは初めてで、祝電を送った習氏の好意に応えたものと見られている。

 しかし、バイデン氏は、オースティン国防長官とミリー米統合参謀本部議長との会談で、中国共産党に言及した時、対立する必要はないが、ますます激化する中国との競争を責任を持って管理し、我々の軍事的優位を維持しなければならないと述べた。

(翻訳・藍彧)