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 朝起きて空腹時に、コップ一杯の水を飲むと、消化管がきれいになり、胃腸の細胞が活性化され、前の晩に体から失われた水分が補給されます。また、血液をサラサラにし、体を内側から目覚めさせることができます。こうすることで、この後の朝食の消化と吸収が促進され、体を好循環にすることができます。

 そのため、朝の空腹時に水を飲めば、健康になれると感じている人は多いようです。しかし、間違った方法で朝一番に水を飲むと、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。

 朝起きてから一杯の水を飲むときは、次の2つのポイントに注意する必要があります。

1、水の温度

 朝起きてから、氷水、冷たすぎる水を飲むと、血管に刺激が加わり、血管のけいれんや血圧の上昇につながります。また、氷水は胃や腸を刺激し、胃腸の障害や下痢などを誘発します。しかし、水の温度が高すぎると、消化管の粘膜に軽いやけどをすることがあります。

 したがって、臨床的な観点から見れば、朝起きてから飲む水の温度は、40〜50℃程度のぬるま湯が最適だと考えられます。

2、水の種類

 朝一番の水に、薄い塩水、レモン水、はちみつ水などを選ぶ人が多いかもしれません。しかし、これは実は間違った方法なのです。

 薄い塩水の場合はナトリウムを多く含むので、ナトリウムの貯留、血圧の上昇、血液量の増加などを引き起こす可能性があります。レモン水の場合、レモンに含まれる酸性物質が胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌を加速させ不快感を生じる恐れがあります。はちみつ水の場合、糖分が多く含まれているため、体重や血糖値のコントロールには不利なになります。

 このため、朝に飲む水として最も適しているのは、実は普通のぬるま湯なのです。

 最後に、水を飲むスピードに注意しましょう。朝起きてから喉の渇きを感じるのは当然ですが、大量の水を一気に飲むことはお勧めできません。少しずつ飲むようにしましょう。1回に200ml程度の水を飲むのがベストです。

 それでは、ご紹介した注意点を意識しながら、朝1杯の水で一日を元気にスタートさせてくださいね!

(翻訳・金水静)