広西チワン族自治区桂林市での17日の山火事発生に続き、江西省、湖南省、浙江省でも山火事が相次いで発生した。民間で高い関心が寄せられているが、ネット上では検索ランキングに登れず、注目を集めている。

 広西チワン族自治区桂林市(けいりんし)興安県(こうあんけん)で17日、大規模な山火事が発生し、その後周辺の県や村にまで延焼したとネット上で話題となった。

 同日、江西省贛州市(かんしゅうし)でも大規模な山火事が発生したという複数の動画もネット上で流れた。動画では、地元の山々が炎と煙に包まれ、多くの消防士が村や町に退避するしかない様子が映っている。18日になると、現地の強風のため、贛州市の火事は数十時間燃えても鎮火できていないとネットユーザーが明らかにした。

 同じく17日、湖南省永州市新田県でも大火災が発生した。ネット上の動画では、湖南省永州市新田県龍泉鎮の山火事は、収拾がつかず、17日深夜から19日まで燃え続け、いくつかの村や町が炎に包まれ、家屋が焼失されている様子が映っている。地元のネットユーザーは、ここ4カ月間、この地域には雨が降らず、深刻な干ばつに見舞われており、このような山火事は鎮火できず、大雨が降ることを願うしかないと指摘した。

 さらに、18日にティックトックによって広がった動画によると、浙江省温州市永嘉県でも山火事が発生し、火勢は風に乗り燃え広がり、深夜まで延焼しているという。

 しかし、これらの山火事のニュースについて、公式は報じずにプロックするか、密かに処理している。

 現在、ネット上では、多くの現地ネットユーザーが投稿した「山火事」に関する内容が検閲されている。「温州市の山火事」、「永州市の山火事」、「贛州市の山火事」など少なくとも3つの関連トピックが、当局のネット管理者によってプロックされている。また、検閲に抗議する投稿も次々と削除されている。

(翻訳・藍彧)