トランプフォースワン(Tomás Del Coro, CC BY-SA 2.0 , via Wikimedia Commons)

 2022年の中間選挙まで3週間を切り、トランプ前米大統領のホワイトハウス再出馬の発表に政界は注目している。トランプ前大統領が所有するB757-200型機(N757AF)、通称「トランプフォースワン」の新塗装が完了し、何度も試験飛行していた。これは、復帰を告げているのだろう。

 同機は、2011年にトランプ氏が約1億ドルで購入し、2016年のアメリカ大統領選挙で、全米各地へ飛行したことから有名となった。その後大統領に就任したトランプ氏は、大統領専用機(エアフォースワン)に搭乗していたことから、同機は昨年まで保管状態だったが、今回再び使用するためにオーバーホールを実施すると共に、新塗装へと変更されている。

 新塗装の大きな変更点は、これまで尾翼にはイニシャルのTが描かれていましたが、新たにアメリカ国旗が描かれたデザインへと変更されている。またシルバー色でTRUMPと描かれていたものは、ゴールドへと変更されている。

Trump Force One(@EricTrumpのTwitterより)

 トランプ氏は、今秋から本格的に使用するとしており、噂される2024年の大統領選の出馬に向けて準備を進めているとの噂がある。

 CNNとその航空専門家が分析した飛行データによると、トランプ氏のジェット機は先週、ルイジアナ州レイクチャールズの小型空港上空を数時間飛行し、パームビーチに向かう前に様々な更新部品をテストしている可能性があり、水曜日の夜にパームビーチ国際空港に到着した。昨年3月、トランプ氏は自機が「保管・修理」されていることを確認する声明を発表した。

 この飛行機がマー・ア・ラゴからわずか15分の距離にある空港に到着できることは重要な指標である。トランプ氏4年間の大統領任期中にずっと眠っていたこのジャンボジェットが、再びトランプ氏の最大の選挙道具になる準備ができている可能性が高いことを示している。

(翻訳・藍彧)