本格「北京ダック」の高級老舗「全聚徳」の店舗が休業した。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 本格「北京ダック」を楽しめる中国の高級老舗「全聚徳(ぜんしゅとく)」の店舗が休業した様子や、投資額が約2000万円の店舗が倒産した様子などの動画が最近、ネット上に多数投稿された。

 北京の歩行者天国を歩きながら撮影している男性が、中国ではコロナの流行が続いているため、歩行者天国での人通りがまばらで、中国で有名な高級老舗「全聚徳(ぜんしゅとく)」を含め、多くの店舗が休業した様子を紹介している動画がネット上で流れている。男性は、「全聚徳は北京で特に有名で、いつもならこの時間帯にたくさんの人が並んでいるはずなのに、見てください、今は誰もいない」と述べ、カメラを通り全体に向けた。「通り全体の店舗が閉店している。損失は非常に大きく、仕方がない。本当にどうしようもない」

 撮影者は、かつてこの通りは同県で最も豪華で活気のある通りであったと述べた。「しかし今は、当時ほどの輝きはもうない。ほら見て、投資額が約2000万円ほどのこの店舗は、今では空っぽになっている。これらの棚や靴のショーケースがまだこんなに新しくて、全部木できている。内装だけでおそらく数百万円もかかっていただろう。今は倒産してすべて空っぽになってしまったのだ。店内はめちゃくちゃになっている」

 別の動画では、湖南省でインソールを作るチェーン店に約2000万円を投資した夫婦が、コロナで封鎖が続いているため、荷物をまとめて夜逃げする様子が映っている。

 もう1つの動画では、衣料品店の若い男性店主が、「今年の実店舗は、経営を維持するのが本当に難しい。1日に数人しか店に入って来ない。売上は家賃も確保できないほどだ。今年、多くの実店舗が私たちと同じ状況に直面していると思う。開店しないといけないし、開店したからってあまり人が入ってこないし、本当にもう限界だ」と述べた。男性によると、コロナの影響で、店の1日当たりの売上は、コストを計算せず、かろうじて生活できるだけだという。

 これに対し、多くのネットユーザーがコメントを寄せた。

 「これからもっと大変になる!」

 「政府も国民もこれ以上解決策を考えないと、経済はもはや改善することはできない。住宅ローン、車ローンなど返済できない人が多くいるだろう。今後はどうなるだろう」

 「(政府は)自然災害のせいにするかもしれない!」

(翻訳・藍彧)