中国国慶節の大型連休中、複数の観光地が満員になり、見渡す限り「人の海」だった。(ネット写真)

 中国国慶節の大型連休(1~7日)が5日目に入り、複数の観光地が満員になり、見渡す限り「人の海」だった。黄山、西湖など有名な観光地では混雑した観光客が「身動きできず、全く歩けない」ほどだった。

 安徽省黄山市にある山岳景勝地で、伝説の仙境と言われている黄山に殺到した観光客は「人の海」のようだった。黄山の観光当局は、「国慶節の大型連休」に1日あたり受け入れられる観光客の最大人数を2万5000人以内に抑えることを決定したと発表した。また、予約旅客数が定員に達したため、黄山観光地の予約受付を終了するというニュースもあった。

 しかし、ネットユーザーが投稿した写真を見ると、黄山の観光客は2万5000人以上いるはずだ。多くの写真では、ハイキング現場は人であふれ、山道には大勢の観光客が押し寄せ、観光客はほとんど列を作ってゆっくりと景色を見て進んでいる様子が写っている。

 黄山を旅行した呉さんによると、朝10時に山に登って夜6時に山を降りたが、登る途中で身動きできないほど混雑し、10分間で1メートルも進まなかったという。そのため、あきらめて戻ろうとしたが、後方からの観光客が押し寄せてきて、結局押し上げられる羽目になった。

 このニュースは、すぐにウェイボーで話題となり、「ロックダウンや隔離で、本当に気が狂うほどストレスがたまり、身動きできないほど混み合っても喜んでいる」と感慨するネットユーザーがいた。

 浙江省杭州市の西湖も、観光客で溢れ返っており、10月1日には23万8200人の観光客が訪れ、かなりの賑わいを見せた。

 また、上海の南京路歩行者天国で大勢の観光客が訪れたため、武装警察官が出動し、観光客や車の流れを迂回させる様子が映っている動画もあった。

(翻訳・藍彧)