中国製のドローンが武装したロボット犬を搭載している動画が最近、ネット上で出回っている。この動画は、中国共産党の軍事演習の一環として撮影されたのか、それとも動作のデモンストレーションに使われたのかはまだ不明である。
米軍事メディア「THE WARZONE(ザ・ウォーゾーン)」によると、中国のドローンが「ロボット犬」を搭載している動画が最近、ネット上で話題になったという。この動画では、中国製のドローンがある市街地のビルの屋上に着陸するところから始まり、中国製の軽機関銃QBB-97を搭載していると思われる武装ロボット犬を降ろし、飛び去る様子が映っている。
Blood-Wing, a Chinese defense contractor, demonstrates drone-deploying an armed robodog.
The Future is Now. pic.twitter.com/tRKnKa8xvp
— Lia Wong (@LiaWongOSINT) October 4, 2022
この動画をネットで共有したユーザー名は「Kestrel Defense Blood-Wang(ケストレル・ディフェンス・ブラッド-ワン)」で、「中国ケストレル(紅隼)防御会社」と関係がある。
ウェブで検索すると、「ケストレル(紅隼)」は専門用語であることがわかる。中国の検索エンジン「百度百科(バイドゥひゃっか)」によると、「ケストレル」ドローンはロシアが開発したドローンで、かつて2003年のモスクワ航空宇宙展に出展されていたという。「ケストレル」ドローンは、民間と軍事の分野でさまざまな任務を遂行することができる。民間分野では、ケストレルは生態環境のモニタリング、道路状況の監視、街頭犯罪の防止、パノラマ撮影などに使われている。軍事用では、ケストレルは偵察用機材として使われている。
「Kestrel Defense Blood-Wang(ケストレル・ディフェンス・ブラッド-ワン)」というユーザーは、「ロボット戦犬が空から降下して襲撃する。『ケストレル』ドローンは、戦闘ロボット犬を投入し、敵陣の背後に直接挿入して奇襲攻撃を行ったり、敵の屋上に設置して高所を占拠して火力を抑えたりできる」と主張した。地上部隊は建物内の敵を挟み撃ちにすることができる。これは、このドローンとロボット犬の組み合わせで、都市部での襲撃が可能になるということだ。
今のところ、この動画が中国共産党の軍事演習の一環としての記録映画なのか、それとも動作のデモンストレーションに使われたものなのかは、まだわかっていない。
(翻訳・藍彧)