中国ネット上で「料理動画」を配信していたブロガーが今年の7月から、さまざまな食品添加物を使って、いわゆる「美食」を作っていた動画が大ブレイクした。
彼は動画で、おいしそうな食べ物はすべて食品添加物で作ることができると紹介していた。最近中国を風靡しているツバメの巣もゼラチンで合成して本物そっくりに作ることができるのだ。一連の動画は大きな話題を呼んだが、多方面からの圧力でアカウントの削除を余儀なくされた。
「辛吉飛」というブロガーが最近、暗黒技術(ブラックテクノロジー)で合成した食品を紹介し、TikTokで大ブレイクした。「辛吉飛」の動画では、しゃぶしゃぶ用ラム肉は鴨肉で作ることができると紹介していた。その他、合成ステーキ、リンパ肉小籠包、長期冷凍肉で作った塩フライドチキンなど、何でも揃っている。
ミルクティーもミルクとお茶がなくても作れる。ブドウ糖シロップ大さじ1、塩素化剤大さじ1、タロイモの精油を1滴、ウォールブレーカーでかき混ぜると濃厚なタロイモミルクティーが出来上がる。
牛肉は、牛肉でなくても作れる。肉の切れ端、鶏肉、大豆タンパク質、牛肉香料パウダー、エチルマルトール、カラメル色素をウォールブレーカーでかき混ぜてからオーブンで焼き上げると、大きな牛肉の塊が出来上がる。
デンプンソーセージは、デンプン、焼肉の精油、赤い色素を組み合わせて作れる。
この一連の動画が投稿された後、大きな波紋を起こした。「辛吉飛」が発表した動画はあまりにも衝撃的だったため、TikTokはすぐに「辛吉飛」に電話で圧力をかけ、動画の用語や内容を変更するよう要求した。
これに対し、「辛吉飛」は、「私の作品が違法したのか?それともモラルに反しているのか?それとも、これらの添加物が違法なのか?」と疑問を呈し、「私が言ったことは、全部事実だ。業界全体がやっていることであり、私は食品工場で働いている」と述べた。
その後、「辛吉飛」は今後動画を投稿しないことを明らかにした。9月下旬には「(圧力がかけられた)背後の勢力が大きすぎて、最終的には仕方なくアカウントを取り消した」というコメントをTikTokに最後の言葉を残した。
(翻訳・藍彧)