複数の中国ネットユーザーが、先週末に異なる場所と時間帯で、大量の軍用車が北京に向かっている動画を多数撮影した。北京で何か大きなことが起こるのではないかとの憶測が飛び交っている。
ネットユーザーが投稿した動画では、大量の中国軍用車が22日、北京への高速道路を約80キロメートルにわたって行列をなして走行している様子が映っている。
また、別のネットユーザーも同日の夜に大量の軍用車を撮影し、それらの軍用車も北京に向かって高速道路を走行していると述べた。
習近平総書記は16日深夜、中央アジアの歴訪を急遽終わらし、予定より早く帰国してから一週間以上も姿を見せず、軍上層部の重要会議にも欠席したと、複数の中国メディアの報道で分かった。その後、習氏が権力を奪われたとの噂が飛び交うようになった。
数日前、胡錦濤氏と温家宝氏は宋平元政治局常務委員を説得し、中央弁公庁警衛局を掌握したという噂がツイッターで話題となっていた。その噂では、16日夜、北京に戻った習氏は、空港で制圧され、中南海の自宅で軟禁されたという。
一方、西側諸国の複数の首脳が11月に北京を訪問し、習氏と会談する予定だと報じる海外のプロバガンダメディアもあり、習氏の再選を示唆している。
高速道路で北京に向かう大量の軍用車を除けば、今のところ、中国軍には別の動きが確認されておらず、これは間近に迫った国慶節(10月1日)と中国共産党「第二十回党大会」を控え、緊急で不測の事態に備えた中国軍の正常な異動にすぎない可能性がある、と分析するアナリストもいた。
(翻訳・吉原木子)