(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 多くの人は、スマートフォンが使えば使うほど熱くなった経験があることでしょう。特に夏場、気温が高い時は、スマホが熱くなるのが早くなりますよね。なぜ、スマホは熱くなるのでしょうか?効果的に冷却するには、どうすれば良いのでしょうか?

 ビデオや写真の撮影、ゲームアプリなど負荷の高いアプリの使用や長時間の連続使用をすると、スマホ内部のCPUが常に稼働することになり、多くの電力を消費し、スマホが熱くなります。また、気温が高い夏や、高温環境下で使用すると、スマホが放熱しにくく、より高温になりやすくなります。

 スマホは精密機器です。熱くなり過ぎると、電子部品の性能に影響したり、画面にひびが入ったり、内部バッテリー等の寿命を早める可能性があります。さらに恐ろしいことに、充電しながらの高負荷のアプリの連続使用などで、バッテリーが熱くなり過ぎると、熱膨張反応により膨らんで、スマホが変形してしまい、最悪、爆発する恐れさえあります。

 では、スマホを素早く冷却し、かつ安全に使用するにはどうすればよいでしょうか。この記事では、6つの対処法をお伝えますので、是非覚えておいて下さいね!

1.充電時は、スマホを操作しない

 充電によりスマホのバッテリーは熱を発生します。スマホを充電するときは、涼しく換気の良い場所に置いて充電し、スマホの操作を中止しましょう。また、充電中のスマホの使用は、通常より熱くなりやすく、更にバッテリーの損傷や寿命を早める原因になります。

2.熱くなったら、電源を切り冷えるまで待つ

 使用中のスマホが熱くなった時は、スマホの操作を中止し、できれば電源を切り、温度が正常(室温と同じくらい)になるまで待ってから、再び電源を入れて使用することをお勧めします。

3.スマホの強制放熱

 扇風機の前に置いたり、専用のスマホ冷却グッズを使用したりして冷却させることも、スマホの冷却・放熱には効果的です。また、暑い場所で使用していたら、涼しい場所に移動するのも良いでしょう。

 ただし、保冷剤などによる急激な冷却は、スマホ内部に結露を発生させてしまい、故障の原因になるので、絶対に止めましょう。

4.高負荷アプリを停止する

 ビデオや写真の撮影、ゲームアプリなどの高負荷アプリの使用を一時停止しましょう。それほど負荷が高くないアプリでも長時間の連続使用は、スマホの発熱の原因となります。

 どのアプリが発熱の原因となっているのか分からない場合は、熱源となるアプリを停止してスマホの温度を下げる、スマホ用のCPUクーラーアプリを使うのも良いでしょう。

5.画面の明るさを暗くする

 スマホ画面のバックライトは、スマホの熱発生源の一つです。スマホによっては、本体が熱くなると自動でバックライトを暗くして発熱を抑制する機種もあります。高温になっても自動で画面が暗くならない場合は、スマホの設定で画面の明るさを調整してみましょう。

6.低電力モードに変更する

 通常の使用でも本体が熱くなる場合は、低電力モード(省エネモード)をオンにすることをお勧めします。低電力モードとは、スマホの機能を制限してバッテリーの使用を節約する機能です。具体的には、画面の照度、画像処理の滑らかさ、メールの取得、バックグラウンドでのアプリの更新・自動ダウンロード、位置情報などが制限されます。しかし、こうすることで、バッテリーの寿命を延ばし、バッテリーの過熱を効果的に防ぐことができます。

 機種によって違っているかもしれませんが、iPhoneユーザは「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」をオンにする、またはコントロールセンターで「低電力モード」をオンにします。

 Androidユーザはデバイス画面を上から下にスライドし、「省エネモード」のアイコンをクリックします。または「設定」→「バッテリー」→「省エネモード」→「自動」をクリックし、省エネモードをオンにするタイミングを選択できます。

 以上、スマホを効果的に冷やすための6つ対処法をご紹介しました。皆さんがスマホを正しく、安全に、そして健康的に使用されることを願っています!それと、「歩きスマホ」は絶対にやめて下さいね!

(翻訳・宴楽)