ポンペオ前国務長官(YouTube動画のスクリーンショット)

 米ワシントンのシンクタンクであるハドソン研究所は、ポンペオ前国務長官が諮問委員長を務める「中国センター」を設立した。ポンペオ氏は一連の動画を通じて、米中関係について中国の人々に直接語りかける。ポンペオ氏は第1話の動画では、中国共産党がついた最大の嘘は、中国国民を代表していると自称していることを指摘した。

 ラジオ・フリー・アジアによると、ポンペオ氏は13日、最初の動画「中国共産党は中国国民を代表しない」と題した約3分間の動画を配信し、中国共産党は一党独裁の政治組織で、(外からきた)「舶来品」であり、中国国民を敵に回すイデオロギーであると述べた。中国共産党は残忍で急進的な過激派の集団として始まり、その性質は今も変わっていない。

 また、歴史上最も残虐な大量殺人犯は毛沢東であり、その犠牲者のほとんどが中国人であると指摘した。鄧小平もそうだった。天安門広場で民主化を求める中国人を殺害した。中国共産党にとって、中国国民は最大の敵だ。

 「中国共産党指導者たちとのすべてのやり取りを通じて、中国共産党の真の関心は、どのように中国人をコントロールし続けることにあると確信した」

 中国共産党がついた最大の嘘は、中国と中華文明を代表していると自称していることであり、中国共産党はそれが嘘であることを知っている。「もし北京が本当に中国国民の代表であると思っているならば、国防費よりも多くの金を使って中国国民を抑制・監視しないだろう。もし中国共産党が本当に中国人を代表しているのであれば、明日にでも自由で公正な選挙を行うべきだ。しかし、中国共産党は、いわゆる『人民共和国』が実際には自国民を敵に回しているのだから、そのような行動はとらない」

 ポンペオ国務長官時代に中国政策顧問を務めたハドソン研究所の余茂春氏は、ハドソン研究所の「中国センター」が中国国民とより深い交流を望んでおり、ポンペイオ氏の動画はツイッターやウィーチャットを通じて、中国語圏で情勢をつくり出すことができると信じていると、記者会見で述べた。

(翻訳・藍彧)