左腕に赤い腕章をつけ、右手に長い木の棒を持ち、街頭で当局の防疫規則に従わない市民を帰宅するよう暴力的に追い払った。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 四川省成都市のおばさんらはこのほど、文化大革命時代の「紅衛兵(こうえいへい)」であるかのように「棒を手に持って」、外出している市民を街頭で取り締まっていた。

 ネット上に13日に投稿された動画では、四川省成都市の龍井コミュニティで、中国共産党の都市基層政府である街道弁事処(かいどうべんじしょ)のおばさんらが、「棒を持つ」グループを結成し、昼夜を問わず街頭パトロールを行っている様子が映っている。左腕に赤い腕章をつけ、右手に長い木の棒を持ち、街頭で当局の防疫規則に従わない市民を帰宅するよう暴力的に追い払った。グループの中には、若い男女も数人いた。

 四川省のネットユーザーは、「一夜にして50年前に戻ったか」と揶揄った。「無法無天」(法も天も無い、無法の限りを尽す)の文化大革命時代、「紅衛兵」は「革命」の旗を掲げて「反革命分子(反革命者を指す)」を残虐に迫害し、やりたい放題だった。

 ツイッターにもコメントが殺到した。

 「おばさんらは、かつては紅衛兵や紅小兵だった、昔の気持ちが蘇ったんだ」

 「中国共産党は再び古い手口を使って、一部の人に権力を与え、国民同士を闘わせている」

 「(国民の)相互傷害は、中国共産党の統制で大いに必要とする手段である」

(翻訳・藍彧)