長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」(Martin Lewison CC BY-SA 2.0 via flickr

 長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」が、8月に香港の民間投資会社PAG(パシフィックアライアンスグループ)に売却された。

 米ニューズウィークは、PAGが北京当局と密接な関係にあり、会長兼最高経営責任者(CEO)の単偉建(シャン・ウェイジャン)は中国共産党の太子党メンバーと見なせると明らかにした。

 報道によると、単偉建氏は、文化大革命の後に中国共産党によって派遣された最初の留学生の一人であるという。米カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、中国の宝山鋼鉄、中国銀行に入社した。その後、単偉建氏は米投資会社TPGキャピタルのシニアパートナーとJPモルガン・チェースの中国首席代表を歴任した。現在、香港の投資会社PAGのCEO兼会長を務めている。

 単偉建は中国共産党の高官子弟グループ「紅二代」の子孫で、両親は楊潔チ(ようけつち)と密接に関係していると、海外で暴露されたことがある。単偉建自身は、中国共産党の海外での高級スパイで、直接中国共産党常務委員会に仕事を報告するという。しかし、この噂は確認されていない。

 売却されたハウステンボスは、佐世保海軍基地からわずか15キロところにある。在日米軍と自衛隊もこの海軍基地に駐留している。

(翻訳・藍彧)