上海市当局は今年3月下旬からの3カ月間ロックダウン(都市封鎖)がネズミの駆除作業に影響を与え、現在上海市内にネズミの密度が上がったと発表した。
中国メディア「澎湃新聞」7日の報道によると、上海市の疾病予防管理部門は、コロナ蔓延防止対策のロックダウンが春のネズミ駆除作業に影響を与え、市内のネズミ密度が昨年同期より増加したことを明らかにした。今年3月、上海で新たな流行の波が押し寄せ、感染者数を飛躍的に増加させた。3月下旬、コロナ蔓延防止の為、上海市はロックダウンされ、市民は建物や自宅から外に出ることができなくなった。その結果、ネズミの密度の上昇が上海の3カ月間のロックダウンに伴う災害のひとつとなった。
上海市当局は秋のネズミ対策として、ネズミを駆除するなど5つの提案を発表した。緑地のネズミ穴を塞ぐ、下水道のネズミを防ぐ、ネズミの気配がする場所に粘着板、ネズミかご、ネズミ捕りを設置してネズミを駆除する。ゴミ置き場、直売市場、生鮮スーパーなどの周辺の下水道に殺鼠剤を投与するなど。
現在、ネズミと蚊が蔓延しており、これから上海の蚊の密度は上昇する可能性がある。上海市疾病対策予防センター(CDC)によると、台風が冷え込み、豊富な降水量をもたらすと、高温多湿の気候は蚊の繁殖に好条件を与え、蚊の密度が上昇すると予想された。
(翻訳・徳永木里子)