四川省カンゼ・チベット族自治州瀘定県(ろていけん)で5日に発生した大地震の後、6日未明までに少なくとも10回の余震が発生した。被災地では4日間連続に雨が降り続き、山津波などの災害が発生する可能性があるという。
中国公式の発表によると、地震でカンゼ・チベット族自治州では60人以上が死亡、200人以上が負傷、10数人が行方不明になっているという。しかし、公式が公表した死傷者数の信憑性が疑問視されている。
一部のネットユーザーは、当局が発表した地震のマグニチュードも大幅に「縮小」したのではないかと疑っている。ネット上で公開された動画や写真では、地震発生時に大地が揺れ、山々が崩れ、大量の建物が倒壊し、道路が埋没された様子が映っている。
中国メディアの報道によると、今回の地震は瀘定県、康定市(こうていし)、九竜県、雅江県(がこうけん)、丹巴県(たんはけん)など5つの県・市に波及した。住宅、道路、水利、発電所、通信、観光、農業、生態などのインフラが深刻な被害を受け、今でも多くの人々が山中に閉じ込められているという。
公式メディアの報道によると、蘆定県の地震地帯では6日ににわか雨が降り、10日まで雨が続き、8日には雨が強くなる見込みで、降雨と夜間の低温により、交通、緊急対応に悪影響が出る可能性があり、救助が難航している。
また、一般的な地震帯の地質は比較的脆弱であり、降雨が続くと地滑りや土石流などの二次災害を誘発する可能性がある。
(翻訳・藍彧)