中国は今夏、稀に見る高温・干ばつが続き、最大の淡水湖「鄱陽湖」の水位が急速に低下し、6日には8メートルを割って「極」渇水期に入り、最も古い記録を更新した。極端な干ばつは、湖内に生息する生物の生存空間と資源を深刻に圧迫している。
鄱陽湖水文・水資源監視センターは6日午前10時17分、干ばつの青色(注)警告を発令した。少雨と長江本流の水位低下の影響を受け、鄱陽湖の水位は下がり続け、7日、鄱陽湖星子観測所の水位は7.99メートルまで下がり、極度の渇水期に入った。
江西省水文監視センターによると、今後1週間、江西省の天候は依然として高温・少雨が続き、長江流域から来る低水量と相まって、鄱阳湖の水位は引き続き低下するという。
地元の人々は最近、鄱陽湖の露出した河床で、座礁したスナメリの死骸を発見した。この写真が出回ったことで、長江流域の干ばつが懸念されるようになった。
江西省当局は、中国メディアの取材に対し、スナメリの死が鄱陽湖の干ばつと関係があるかどうかは現時点では確認できないが、干ばつがスナメリに重大な悪影響を及ぼしたことは認めている。今年に入ってから、当局は数頭のスナメリが鄱陽湖で死亡しているのを発見し、一部は不自然な原因で、ほとんどは座礁したものだ。
注:中国の警戒信号のレベルは、一般的に気象災害がもたらす危害の程度、緊急度、展開状況に応じて、Ⅳ(一般)、Ⅲ(軽度)、Ⅱ(重度)、Ⅰ(特に重度)の4段階に分けられ、青、黄、オレンジ、赤の順に表示される。
(翻訳・藍彧)