イギリスの君主として歴代最長となる70年にわたって在位してきたエリザベス英女王が8日、スコットランドのバルモラル城で死去した。96歳だった。
バッキンガム宮殿は声明で「女王は８日午後、英北部スコットランドのバルモラル城で安らかに息を引き取った」と明らかにした。死因は公表されていない。女王の死去を受け、長男のチャールズ皇太子（73）が国王に即位した。
即位したチャールズ国王は同日、亡くなったエリザベス女王に敬意を表し、「最愛の母である女王陛下の死は私と私の家族全員にとって、最も大きな悲しみの時だ」と述べた。
エリザベス女王は、1926年4月、のちの国王、ジョージ6世の長女として生まれ、1952年、国王の死去に伴って、エリザベス2世として25歳で、王位を継承した。2015年には、19世紀のビクトリア女王を抜いてイギリスの君主として在位最長を更新した。英メディアによると、英国は10日の服喪期間に入るという。